松井選手、悔しい敗戦で世界一ならず でも大ケガからの勇敢な復帰は忘れません!
Written by : 杉浦 大輔
2006/10/13

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10月7日、ヤンキースと松井秀喜選手の2006年が終わりました。プレーオフの1回戦でデトロイト・タイガースに無惨な敗戦、優勝候補筆頭といわれたヤンキースですが、今年もまた、志し半ばでシーズンを終えることになったのです。松井選手も、敗退の決まったこの日はノーヒット。残念ながら、追い詰められたチームを救うことはできませんでした。優勝だけを目指してチームに戻って来た松井選手の現在の心情を思うと、少なからず胸が痛みます。戦いは、終わりました。どんなに悔しくとも、この雪辱を晴らすには来年の春まで待たなければならないのです。ただ、優勝は果たせなくとも、今季の松井選手が辿った道のりは、多くの野球ファンに勇気を与えてくれました。「今年中の復帰は絶望」、と誰もが思った左手首骨折からの奇跡的なカムバック、その影には、想像を絶する努力があったことは間違いありません。

9月下旬、ライバルチーム・レッドソックスのマイク・ティムリン選手が、こんなことを話してくれました。「ヤンキースにいる私の友人たちは皆、松井がどれだけ一生懸命に復帰を目指してきたかについて語ってくれた。そしてそんな話しを聞いても、少しも驚きはしなかった。私が知っている限り、松井とはそういった選手だからね。常にハードにプレーし、どんな小さなことでも当然のことと思わず、最善の努力をする。人間的にも素晴らしい男だよ」
このティムリンは40歳のベテラン投手で、多くのメジャーリーガーから尊敬される人格者。その選手からここまで賞賛される松井選手を、同国人として心から誇りに思います。悔しい敗戦のあとでも、人格も備えたニューヨークのスター、松井秀喜の価値は決して変わることはないのです。

いまはゆっくり休養し、手術明けの左手首と傷ついた身体を静かに休めて欲しいものです。そして、再びエネルギーを蓄えて、フィールドに元気に戻って来て欲しい。また来年、ニューヨーカーは盛大な拍手で松井選手を迎えてくれるはずなのですから!

■掲載されている情報は、予告無く変更されることがありますのでご了承下さい。(2006年10月時現在取材)

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